爆買いが話題となり、弊社にも多くの、中国人観光客集客のご相談をいただきました。
その際に、必ずお話させていただいていたポイントが
「一国の方だけを狙う集客はリスクが高い」とアドバイスをさせていただきました。
しかし、多くの方は、爆買いがすごいのだから、中国人の方だけを狙えばOKだと、中国向けの対策を主に戦略を練っておりました。
もちろん、中国向けの対策は必要です。
ですが、一国だけの集客はリスクが伴います。
まず、政治的なリスク、国交が上手く行かなくなれば、観光などにも大きな影響を及ぼします。
個人・中小企業には政治的な問題は、どうする事も出来ません。
そのため、集客を行う際には、必ず一国だけではなく複数の国の方に来店してもらう戦略が必須なのです。
弊社クライアント様の集客している地域の実例として
● ヨーロッパの方(イギリス・フランスが主)
● アメリカ、カナダ
● アジア圏からは中国の方だけでなく、インドネシアやタイなどからも集客
上記のように、複数の国の方を集客しておかなければ、訪日・インバウンドで長くビジネスを展開するのは難しいと感じております。
すでに、一国だけに頼った集客のリスクは、昨今の百貨店などのデータを見ていただければ明白です。
その上で、もう一点、注意してほしいポイントとして
「一国の方を意識し過ぎた戦略・対応」についてです。
実際にあった事例として、中国人の方への対応を強化しようとして、値札やポップ・店員の対応など、全てを中国人の方優先となっている場合がありました。
この場合、中国人の方への対応はいいかもしれません。
しかし、他の国の方はどう感じるでしょうか?
「英語の表記がなく、何がなんだから分からない・・・」
「日本語の値札が見えない・・・」
など、あまりにも一国の方をメインとした対応では、他の国の方が買い物をしにくい環境になってしまう場合もあります。
そのため、様々な国の方が来店しても気持ちよく買い物が出来るように表記なども複数の言語で記載するなどの工夫が必要です。
もちろん、日本人の方も気持ちよく買い物が出来るように対策は怠らないで下さい。
あまりにも、外国人の方だけを意識すると、日本人の方が逃げてしまう可能性もあります。
昨今の爆買いのニュースが悪影響を及ぼした可能性も考えられますが、一国だけを見るのではなく、日本を含めた世界から、如何にして自店へとお客様に足を運んでいただけるのか考える事が大切です。
今後も、必ず羽振りのいい国が注目されるはずです。
その際に、情報に踊らされる事なく、自社の戦略を俯瞰して下さい。
気付かないうちに偏った戦略になっているかもしれません。
世界には、190を超える国があるのに、一国だけを狙うのは非常にもったいない事です。
固定観念や情報に振り回される事なく、戦略を進めていただければ幸いです。
外国人観光客の集客について新しい戦略が常に増えておりますので、今後も戦略や集客する上でのポイント・注意点をご紹介して参ります。
一国に依存しない戦略は、海外販売も同じですので、輸出・海外販売でも必ず複数の販売先を見つける事が長くビジネスを行えるポイントです。