百貨店のインバウンド売上減少から見る、学ぶべきポイントとは??

インバウンド需要により、百貨店の売上は大幅な伸びを示しておりました。

しかし、爆買いの失速により、多くの百貨店は、売上を落としております。

百貨店の売上減少は、インバウンドビジネスに関わる方には、非常に良い教訓となります。

その教訓となるポイントについて解説させていただきます。


「一国」に依存するリスク

まず、中国人の方の爆買いだけに頼ったのが間違いです。

爆買いを狙う・対応するのは間違った戦略ではありません。

しかし、爆買い対応だけに力を入れたのが間違えです。

爆買いのような現象が長く続く事はありません。

いつか終わりが来ます。

ですが、爆買いが続くと考えて、中国人の方向けの対応を強化しておりました。

もし、売上が好調だった期間に、中国人の方だけでなく、欧米・アジア向けの集客・対応にも力を入れておけば、昨今のような急激な売上の落ち込みを防げた可能性もあります。



更に、一国の方向けの対応に力を入れれば、大きな問題が起こる可能性も考えられます。

中国人の方の対応に力を入れれば、中国人の方の満足度は上がります。

しかし、その他の国の方は、どう思うでしょうか?

百貨店だけでなく、中国人の方に向けた対応を強化している店舗が増えております。

ですが、一国の対応に力を入れ過ぎると、他の国の方が離れる可能性を考えていない店舗も多いです。

店舗によっては、日本人が入りづらいと感じる店舗もあります。



インバウンド集客でも、一国だけでなく、複数の国・地域から集客する努力が必要です。

それも、先を見た集客が必須です。

目の前だけを見た集客はリスクが高いです。



弊社クライアント様の中には、アジアだけでなく、欧米の集客にも力を入れている店舗もあります。

自店を俯瞰して、自店に合ったインバウンド戦略を考えなくてはいけません。



 インバウンド集客でも、一国だけはリスク。
 ↓
 必ず、複数の国・地域からの集客を取り入れる。



 接客・対応も一国を意識し過ぎない。
 ↓
 一国に特化した接客・対応は、他の国の方が離れる可能性もあるので注意。


自店が狙った売上ではない

爆買いに関連した売上の増減は、ただ、時代の流れが反映されただけです。

狙った売上ではありません。

たまたま、中国人の方の需要が伸びただけです。

そのため、売上をコントロール出来るはずがないのです。

もし、自店で、しっかりと訪日外国人の方の集客が行えていれば、大幅な売上の落ち込みは防げたはずです。

今でも、中国人の方は、お金を使ってくれています。

爆買いの流れ、インバウンド需要を読み切れなかった事が問題です。

先を見て、戦略を考えていれば「物を売るだけ」の選択が安易な事が分かります。

店舗に狙った訪日外国人の方を集客出来ていなければ、現在ある訪日需要は、たまたまです。

様々な要因で、その訪日関連の売上は増減します。

大切な事は、自店・自社で、訪日外国人の方を集客する事です。

店舗の前を通る訪日外国人の方の来店を促しているだけでは、集客出来ているとは言えません。

立地が悪い場所でも、しっかりとインバウンド集客を行えば、訪日外国人の方の来店を増やす事も出来ます。

自社・自店で、訪日外国人の方を集客出来ていないのであれば、いつインバウンドの売上が落ちるか、分かりません。



インバウンドの売上が伸びていても

その売上が伸びている理由は何なのか?

自店で、コントロール出来ている売上なのか?

しっかりと俯瞰する事がポイントです。



更に、先を見た戦略も必須です。

これか先、訪日外国人の方は、何を求めるのか?

何にお金を使うのか?

考えて、インバウンド戦略を立てる必要があります。

目先だけの需要を見ていれば、短期の売上で終わる可能性が高いです。

必ず、自店の戦略で、インバウンド関連の売上を上げなくてはいけません。


訪日だけを狙う問題点

訪日外国人の方を狙うのを考えるのは必要です。

しかし、訪日外国人集客だけに力を入れるのは問題です。

外国人の方向けの対応・接客に力を入れれば、日本人の顧客を失う可能性もあります。

そのため、訪日集客だけにこだわるのではなく、自店の売上を最大化させる事を考えなくてはいけません。

自店のお客様は誰なのか?明確にしなくてはいけないのです。



中国人の方の訪日が増えている。

安易に、中国人の方を集客だ!!と考えるのは問題です。

自店を俯瞰して、

 日本人集客
  +
 訪日集客

を考えなくてはいけません。

訪日に頼り過ぎるのもリスクなのです。


百貨店の次のインバウンド戦略とは!?

百貨店は売上減少を受けて、次の一手として「越境EC」を選択するケースが増えております。

越境ECの中でも「中国越境ECモール出店」を決めたようで、爆買いの損失を、越境ECで埋めようとしております。

しかし、これも、先を見ている戦略とは言えません。



単に「爆買いの尾を引いている」「中国モールの成功事例が増えている」ため選択した可能性が高いです。

そもそも、一国だけを狙うのはリスクがあります。

それも、モールで、誰でも扱える商品を販売しても、必ず価格競争になります。



店舗であれば、接客・対応・百貨店のブランドなどで、多少の差別化は出来ます。

ですが、越境ECモールでの差別化は難しいです。

先を見て、インバウンド戦略を構築しなければ、安定した売り上げを狙う事は困難です。

たまたま来た、爆買いに味を占めて「次は、中国モールだ!!」は安易と言えます。



中国モールがダメなのではなく、中国モール活用にも戦略と根拠が必要なのです。

越境ECを活用するのであれば、わざわざ、一国を狙う必要はありません。

自店の商品を買ってくれる方を、世界から探す事が可能です。

百貨店が、中国モールに出店すれば、多くの企業も同じ選択をするはずです。

しかし、それでいいはずがありません。

しっかりと、自店に合ったインバウンド戦略を構築する事が大切です。

ニュース・報道などの情報を鵜呑みにして、話題になっている戦略を取り入れればいいわけではありません。

自店に合ったインバウンド戦略が必要なのです。

多くの企業が選択した戦略が、最善の戦略とは限りません。

意外と、落とし穴もあるので、注意が必要です。


インバウンド需要は「短期的」ではない

百貨店の売上が落ちた事で、インバウンド需要は短期的で、長くは続かないと感じた方も多かったようです。

しかし、それは、間違いです。

インバウンド需要は、2020年までは伸びるはずです。

そのため、インバウンドを無視するのは問題があると言えます。



内需を考えても、日本人からの売上に頼ったビジネスは難しくなる可能性が高いです。

外交に大きなトラブルがなければ、訪日数が著しく減少する事は考えにくく、インバウンド需要を見ている方と、見ていない方では、数年後・十数年には大きな差となって表れているはずです。

すでに、数年前から、訪日を狙っていた方は、大きく売上を伸ばしております。



2020年のオリンピック需要を狙うには、今から戦略を進めていないと無理があります。

2019年には、焦って2020年のオリンピックを狙う方が増えるはずです。

しかし、2019年から、訪日集客を始めても、オリンピック需要を最大化させる事は困難です。

どの道、日本の未来を考えれば、訪日集客を行わなければいけない時が来ます。


なぜ、一社で戦いを挑むのか?

輸出でもそうですが、日本企業、一社で戦えるほど世界は甘くない場合も多いです。

日本企業同士が、小競り合いをしている間に、海外企業にすべての市場を取られてしまう可能性もあります。

そのため、百貨店だけでなく、日本企業は、タッグを組むべきです。

同じ業界だけでなく、様々な分野の企業とも協力しなければいけません。

これは、多くの日本企業も感じているはずであり「協争」と言う言葉が話題となっている事も裏付けの一つです。

インバウンドでも、一社だけで進めるのではなく、地域企業や、同じ業界の企業と協力する事も是非、ご検討下さい。

様々な企業がタッグを組む事で、一社だけでは出来なかった戦略やアイデアが浮かぶ可能性は高いです。

インバウンド・輸出でも、一社だけでなく、タッグを組む事も一度は、お考え下さい。


百貨店インバウンド戦略から学ぶ「まとめ」

百貨店のインバウンド戦略は、反面教師として学ぶ点が多いです。

 一国への依存(爆買いを当てにした戦略)

 集客の重要性(集客が上手くいっていたわけではない)

 次の一手(中国モール選択の問題)

など



インバウンド戦略でも、先を見ておかなければ結果を出す事は困難です。

年々、訪日外国人の方を狙う日本企業が多くなるため、インバウンド市場は激化していきます。

インバウンドの売上・集客が、狙った通りに行えているのか?

それとも、たまたま来店された方の売上なのか?

大きな差です。



狙った集客・売上はコントロール出来ます。

しかし、偶然の売上は、いつ消えてもおかしくありません。



自店は、どの国の方の来店を増やすべきなのか?

どう集客すべきか?

しっかりと考えて戦略を練らなければ、後手に回ってしまいます。

最後に、インバウンド戦略を練る上でも「190以上の国」が存在している事を意識するだけでも、戦略の幅・先の見え方に大きな差が表れます。是非、お試し下さい。

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